M&A 成約事例のご紹介 ⑨

[東京都]インターナショナルスクール 会社分割(新設分割)+株式譲渡

売り手企業

事業内容
インターナショナルスクール 他
地 域
東京都
年商規模
非公開
売却理由
海外移住の為、事業の選択と集中

買い手企業

事業内容
介護・障害福祉、英会話スクール など
地 域
全国
年商規模
非公開
買収理由
英会話事業の事業拡大

売手と買手の希望を叶えるスキームでM&A

売り手様は、インターナショナルスクールなどの事業を運営しておりました。
海外移住および新事業を開始されるタイミングで、事業の選択と集中を考えておられ、M&A仲介の依頼を頂きました。
当初は法人譲渡(一般的な株式譲渡)で検討されていたお客様ですが、すでに同法人で新しい事業の準備を始めており補助金などが発生していた為、お客様のご希望(何を残して、何を譲りたいか)と法務・税務を複合的に検証しM&Aスキームの変更を行いました。

買い手様は、介護・障害福祉、英会話スクールなどを全国に展開されていました。グループ会社の英会話事業を拡大するため、インターナショナルスクールの案件を探しておられたため、この案件に前向きでした。

一部事業の切り離しということで、売手様は事業譲渡を希望されておりましたが、買手様は引継ぎの煩雑さを回避する為、法人譲渡を希望されている状況で両社の希望を叶えるため、会社分割をしてから株式譲渡するスキームをご提案し、ご納得いただくことができました。その後も、複雑な工程を両社にしっかりとご理解いただくために説明に時間をかけました。会社分割にする場合は債権者(主に、金融機関)への説明にも注意する必要がある為、弊社が慎重にM&Aを進めたことで、両社の希望をかなえたM&Aを実現しております。

担当アドバイザーからのコメント山本

案件担当:山本

本案件の売り手オーナー様は、東京だからこそ営むことができる世界中からの移住者・駐在者が安心して学習をできるスクール環境を整えておられました。痒いところに手が届く見事な経営戦略に加え、考え抜かれた収益構造をお持ちで、非常に魅力的な事業者様でした。買い手様もそのような部分に魅力を感じ本件譲受を決められました。
一方で、案件の進行については、容易ではありませんでした。
経営者様ご自身しか把握している内容、ご自身しか読み解けない資料が存在しただけでなく、社内言語が普段の会話から内部資料、外部とのやり取りに至るまですべてが英語であり、買い手様との意思疎通に時間が掛かりました。売り手様・買い手様に対して同じ内容の説明に3回以上ミーティングをする場面もありました。
下手をすれば途中で(買い手様が)買収を諦めてしまう可能性もありましたが、本件買い手様の真摯にM&A成功に向き合う姿勢と「絶対やり切る。」という強い気持ちで見事ご成約に至られました。
もちろんM&Aにおいては経済的なメリットや様々なリスク回避を抜きにして考えることは難しいですが、売り手様・買い手様が相思相愛となり、リスクや悪条件に直面しても共同作業で乗り越えていくことが、実は最も重要だと思わせる思い出に残るご支援でした。