M&A 成約事例のご紹介 ②
[東京都] 認可保育園、認可外保育園 持分譲渡・事業譲渡
売り手企業
- 事業内容
- 認可保育園、認可外保育園
- 地 域
- 東京都
- 年商規模
- 約1億円
- 売却理由
- 経営疲れ
買い手企業
- 事業内容
- 認可保育園、認可外保育園、企業主導型保育園
- 地 域
- 九州
- 年商規模
- 約12億円
- 買収理由
- 同業者による承継
事業譲渡では認可保育園の指定取り直しが難しいため、事業譲渡と法人譲渡を組み合わせたスキームでM&A
売り手は、認可保育園と認可外保育園を2事業所運営している法人でした。 売り手オーナーは、代表者の保育理念を反映しにくい認可園の運営に息苦しさを感じており、認可外保育園に注力を行いたいとのお考えをお持ちでした。
しっかり比較した上でM&Aを任せる仲介会社を決められたいとのことで他社を含め、4社とご面談されたとのことでしたが、 許認可の影響する事業であることからも、保育特化型M&A仲介サービスを提供している弊社に任せていただくという結論になったとのことです。
買い手は九州地方で、認可保育園、認可外保育園等を展開している法人で、M&Aの実績はありますが、仲介会社を通してのM&Aは初めての取り組みでした。 これまでは経営に行き詰った法人から直接相談があった案件のみ買収を手掛けていたようです。
東京都内への事業展開に向け、幅広く情報を集めていた背景があり、弊社からご相談させて頂いたところ、 即ご決断を頂き、取引までスピード感を持って取り組んでいただきました。
売り手オーナーのご希望は、認可外保育園はご自身で継続し、認可保育園のみを譲渡したいという内容でした。
しかし、認可保育園を事業譲渡する場合は指定の取り直しとなるため、難易度が高いと判断し、反対に、認可外保育園を売手代表の別会社に移した(事業譲渡)上で、 認可保育園を運営する企業を法人譲渡する、という方法をご提案しました。
事業譲渡と法人譲渡を同時に進めるため、売り手オーナーにとっても作業の多い譲渡となりましたが、 しっかりサポートさせていただいたことから、トップ面談から約2カ月での譲渡実行が実現できました。
担当アドバイザーからのコメント
案件担当:鞠子
本案件の売り手オーナー様は、黒字運営していた認可保育園を続ける経済的メリットがある一方、認可保育園の縛りの多さに嫌気がさしており、 経営に対する心理的ストレスを多く抱えておられました。 一方で、周りの家族や税理士からは「譲渡をせず、自身で継続したほうが良い」という話をされていたとのことで、迷いもあるようでした。
心の底から納得頂ける結論を出して頂くためにも、売り手オーナー様とは今後3年、5年、10年と長期的な目線で事業を継続していくか、 譲渡を行い、別事業へ注力していくか、複数回にわたるお話合いを通じて整理させて頂きました。
結果、今回の譲渡をご決断頂き、お手伝いをさせて頂くことになりました。
M&Aは金銭的メリットに目が行きがちですが、心理的負担からの解放も経営者にとって大きなメリットです。 何度も面談を重ね、納得のいくお相手を見つけたからこそ、事業を安心してお任せすることができたのだと思います。